誤字脱字をチェックする方法

記事を書いていて悩むことの1つに「誤字脱字」があります。「自信をもって公開した記事に誤字脱字があった」このような経験はありませんか?

記事の誤字脱字は、コツを知ることで簡単になくせます。そこで、実際に現役で活動しているライターが、誤字脱字をなくすためのやり方を紹介します。ぜひ参考にしてください。

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誤字脱字がもたらす弊害

そもそも、サイトの記事に誤字脱字があると、どのような弊害があるのでしょうか?主な弊害を2つ紹介します。

企業の信頼を損なう

サイトに誤字脱字があると、企業の信頼を損なってしまいます。情報の間違いによって顧客に損害を与えたり、顧客が企業のサイトを信頼できなかったりする恐れがあるからです。

特に、固有名詞や数値に間違いがあると、顧客に大きな損害を与える恐れもあります。仮に、記事の中で10,000円の商品を1,000円と表記してしまえば、顧客に嘘の情報を提供していることになります。

企業の信頼を維持・向上するためにも、誤字脱字は1つもないようにしたいところです。

検索順位に影響する可能性がある

記事の誤字脱字が、間接的に検索順位を落としてしまう可能性があります。

Googleは一貫して「コンテンツに集中すること」を大切にしており、コンテンツに誤字がないことは記事制作で大切です。

実際にGoogleの「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」の「6.7 Examples of Low Quality Pages」では、低品質な記事を例に挙げ、その原因の1つを「スペルや文法の不十分さ」としています。

Low:Article1 

This content has many problems:inaccurate/meaningless information and complete lack of editing with poor spelling and grammar

出典:General Guidelines ※一部省略

ただし、誤字脱字で直接的に検索順位を落とすわけではありません。誤字脱字による読みにくさがユーザーの離脱につながり、間接的に検索順位を落とす可能性はあるので、やはり文章の間違いはなくしておきたいところです。

「誤字脱字はある」という前提でチェックする

「最初に書いた文章には必ず誤字脱字がある」という前提で、記事をチェックすることをおすすめします。たとえプロライターが書いた記事であっても、推敲前の記事には誤字脱字や文章表現の間違いがあることも往々にしてあるためです。

だからこそ、ライターは推敲を重視しています。丁寧に文章をチェックすることで間違いを訂正していき、誤字脱字を0にするのです。

そのため「自分の書いた文章は完璧じゃない」と自覚しておくことも、誤字脱字チェックでは大事と言えるでしょう。

誤字脱字をチェックする方法

ライターとして記事を書いている筆者が、実際に行っている誤字脱字のチェック方法を紹介します。

音読する

音読は、誤字脱字をなくすのに効果的な方法です。目視では気づけなかった誤字脱字も、音読すると見つかることが多々あります。

人は書くよりも、話すことに慣れている生き物です。口に出して原稿を読んでみると、誤字脱字や違和感のある表現に気づきやすくなります。

また、自分で原稿を読み上げる以外に、Wordや文賢などの音読機能を使うのもおすすめです。自動で文章を読み上げてくれるため、耳と目の二重で誤字脱字をチェックできます。

印刷する

印刷して文章をチェックすると、パソコンよりも誤字脱字に気づきやすくなります。原稿の”環境”を変えるだけで、意外にも誤字脱字がすぐわかるようになるのです。

たとえばWordだけで原稿をチェックしていると、人間はどうしてもその文字の並びに慣れてしまいます。文字の並びに慣れてしまうと、1文字の誤字脱字に気づけなくなってしまうのです。

印刷すると視点が変わるので、文章の間違いにも気づきやすくなります。ぜひ、印刷してから誤字脱字をチェックしてください。

1日空けてからチェックする

文章を書き終えたあとに、すぐに推敲すると誤字脱字に気づきにくくなります。なぜなら、書き終えてすぐだと「早くチェックして終わらせてしまいたい」と考え、推敲が雑になってしまうからです。

1日置いてから文章を確認すると、書いたときとは異なる新鮮な気持ちでチェックでき、誤字脱字にも気づきやすくなります。文章をチェックするときは1日置くのが理想ですが、そこまで時間を取れないときは、最低8時間は空けるようにしましょう。

複数人でチェックする

自ら書いた文章を自分だけでチェックしても、誤字脱字には気づきにくいものです。書いた文章は、2~3人でチェックするようにしましょう。

自分で正しいと思っている文章は、客観的に間違っている表現を使っている恐れもあります。文章のプロであるライターが書いた記事であっても、そのまま公開するわけではなく、必ず編集者や校正士が原稿を見て誤字脱字がないかを確認します。

誤字脱字をチェックする人は、文章のプロでなくても構いません。社内で2~3人で文章をチェックするだけでも、限りなく誤字脱字を0にできます。

校正士に依頼する

誤字脱字を必ず0にしたい場合は、校正士に依頼することをおすすめします。校正士は、誤字脱字を正すプロです。

多くの人が正しいと思っている文章が、意外にも間違っていることが多々あります。たとえば「破天荒」という表現は、多くの人が間違って使用している表現です。

誤用されやすい表現

破天荒…今まで誰も成し得なかったことをする(荒っぽいという表現は含まれていない)

  • 間違っている表現:先輩はいつも無茶ばかりする、破天荒な人だ。(正しくは「型破りな人」)
  • 正しい表現:彼女の破天荒な研究により、後生にも語り継がれる大きな成果を残した。

多くの人が正しいと感じている表現が、実は間違っていることがよくあります。こうした間違いに気づけるのが、誤字脱字チェックのプロである校正士です。

間違った表現を企業が使っていると信頼を損なう恐れもあるので、サイトに記事を公開する場合は、校正士に依頼するのがおすすめです。

ツールを使う

これまで人の手によって誤字脱字をチェックする方法を紹介しましたが、とはいえ人間がすべての間違いに気づくには限界があります。そこで活用したいのが、誤字脱字をチェックできるツールです。

目視では気づけない誤字脱字も、ツールを使うことで明らかにできます。次では、誤字脱字をチェックできるツールを紹介しているので、ぜひ活用してください。

誤字脱字をチェックできるツール4選

筆者が実際に使っている、おすすめの誤字脱字チェックツールを4つ紹介します。

おすすめの誤字脱字チェックツール
  1. Enno
  2. Word
  3. 文賢
  4. ATOKクラウドチェッカー

ただし、各ツールには長短があり、1つのツールだけに頼ると誤字脱字を逃す可能性が高くなります。そのため、誤字脱字をチェックする際は、2つ以上のツールを併用して使うのがおすすめです。

筆者

実際に私は、下で紹介する4つの誤字脱字チェックツールすべてを使って、記事に誤字脱字や文章表現に間違いがないかを確認しています。

Enno

Ennoは、無料で誤字脱字をチェックできるツールです。チェックしたい文章を貼り付けることで、誤字脱字や文章表現の間違いなどを指摘してくれます。お金をかけずに誤字脱字をチェックしたい方は、ぜひ利用したいツールです。

ただし、誤字脱字チェックの精度はそこまで高くないのも難点です。たとえば「僕ははみかんが好きだ」という間違った文章をEnnoに入力しても、エラーで引っかかりませんでした。

Ennoで誤字脱字チェック

無料で利用する分には十分な機能ですが、高精度とは言えないので、ほかのツールと併用して使うことをおすすめします。

Word

Microsoftが提供しているWordは、誤字脱字をチェックするには非常に優秀なツールです。誤字脱字や文章表現の間違いなどをかなり高精度でチェックしてくれるので、記事を書く方は全員が使うべきツールです。

Wordで誤字脱字をチェックするには、校閲の「エディター」という機能を使います。

 

1.Wordを開いて文章を入力し、校閲から「エディター」を選択する

Wordで誤字脱字チェック

2.誤字脱字や文章表現の間違いなどを指摘してくれる

Wordで誤字脱字チェック

▲「は」の助詞が連続していることを指摘

Wordで誤字脱字チェック

▲「違和感を感じる」は重複表現。正しくは「違和感を覚える」

また、Wordには「音声読み上げ」の機能があり、入力した文章を自動音声で読み上げてくれます。「校閲」→「音声読み上げ」から、読み上げ機能を使えます。

Wordで音読

自分で音読する必要がなく、また耳で確認すると誤字脱字を発見しやすいので、推敲時にぜひ使いたい機能です。

文賢

文賢は、ウェブライダー社提供で、月額2,178円(税込)から利用できる有料の文章チェックツールです。誤字脱字をチェックしたり、文章表現の間違いなどを指摘してくれたりします。

文賢で誤字脱字をチェックするには「校閲支援」という機能を使います。

文賢で誤字脱字をチェック

またWordと同様、文賢には「音読機能」があり、最大2.5倍速で文章を読み上げてくれるので、効率よく文章をチェックするにはおすすめのツールです。

ただし、誤字脱字チェックの精度は高いものの、たまに見落とすことがあります。そのため、誤字脱字をチェックする際は、EnnoやWordなどと併用して使うのがおすすめです。

なお、文賢の強みは正しい文章表現をチェックしてくれる点にあります。

文賢の強み
  • 文末表現が3回以上連続していることを指摘
  • 助詞が連続している文章を指摘
  • 漢字からひらがなにしたほうがいい箇所をアドバイス など

文賢は誤字脱字の機能でも使えますが、読みやすい記事を書くためのツールとして使うのがおすすめです。

ATOKクラウドチェッカー

ATOKクラウドチェッカーは、ジャストシステム社が提供している文章校正ツールです。日本語入力補助システムATOKの料金プラン「ATOK Passport プレミアム」(月額税込660円~)で契約すると、文章校正ツールの「ATOKクラウドチェッカー」を使えるようになっています。

ATOKクラウドチェッカーで記事の誤字脱字をチェックするには、校正内容の「誤りだけチェック」という機能を使用します。

 

1.ATOKクラウドチェッカーを開き、「校正内容」→「誤りだけチェック」を選び「チェック」を選択する

ATOKクラウドチェッカーで誤字脱字チェック

2.間違いがある表現を指摘してくれる

ATOKクラウドチェッカーで誤字脱字チェック

▲「的を得る」正しくは「的を射る」

ただし、誤字脱字チェックに関しては、WordやEnnoほど高精度とは言えません。WordやEnnoで指摘してくれる誤字脱字が、ATOKクラウドチェッカーでは漏らすこともあります。

ATOKクラウドチェッカーの誤字脱字チェックの特徴
  • 機種依存文字の指摘
  • 助詞連続の指摘
  • 固有名詞の間違い など

一方で、ATOKクラウドチェッカーの強みとして、表記ゆれのチェックに強い点が挙げられます。表記ゆれとは、記事内で表現にバラツキがあることです。

たとえば、表記ゆれのある文章をATOKクラウドチェッカーの「表記ゆれチェック」を通すと、次のように表示されます。

ATOKクラウドチェッカーで表記ゆれチェック

▲「ありがとう」と「有り難う」で表記ゆれになっている。

このように表記ゆれのチェックに強いのがATOKクラウドチェッカーの強みなので、こちらの機能をメインで使いつつ、誤字脱字の確認についてはほかのツールと併用して使うことをおすすめします。

まとめ:誤字脱字は0にしよう

誤字脱字をなくすには、印刷してからのチェックや音読などの方法が効果的です。さらには、文章チェックのプロである校正士に依頼すれば、確実に誤字脱字をなくせます。誤字脱字は企業の信頼を損なうことにもつながるため、この記事で紹介した方法を参考にし、ぜひ取り入れてみてください。

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