Webライターの仕事をしていると、納期に追われたり孤独感を覚えたりして「つらい」と感じることがあります。つらいという感情のせいで十分に仕事ができなくなるので、なるべく解消したいですよね。
そこでこの記事では、4年以上Webライターとして活動している筆者が、仕事をしていてつらいと感じる時と、その乗り越え方を解説します。この記事を見れば、つらいと感じる原因とその対処法がわかるので、悩んでいるWebライターの方はぜひ参考にしてみてください。
ライターの仕事がつらいと感じる時
筆者が実際にフリーのWebライターとして活動していてつらいと感じることや、周りのWebライターやSNSのエピソードなどをもとに、Webライターがつらいと感じる時を8つ紹介します。
①常に締め切りに追われる
筆者が個人的に一番つらいと感じるのは、日々迫る納期です。フリーのWebライターとして仕事が多くあるのは非常にうれしいことですが、Webライターとして生計を立てられるようになってくると、納期が追われる日々を送る方がほとんどでしょう。
特に、月末ともなると、毎日納期が迫ってきます。徹夜しないと納期に間に合わなければ、当然寝ずに記事を書くことになります(スケジュール管理ができていない筆者のせいですが)。
「この記事は○時までに終わらせないと」「今日記事が書き終わっても、明日も納期か」など、迫りくる納期のプレッシャーでつらいと感じることがあります。Webライターにとって、スケジュール管理は必須の能力です。
②仕事を詰めすぎてパンク状態になる
「①常に締め切りに追われる」とよく似た話ですが、仕事を詰めすぎてパンク状態になり、つらく感じることがあります。納期までに記事を納品するため徹夜が続くと、心身ともにボロボロになります(何度も言いますが筆者のスケジュール管理が甘いせいです)。
Webライターに限らず、フリーランスは簡単に仕事を断れません。なぜなら、一度断ってしまうと次がないから。もちろん、料金や価格で合意できず、代替案を示しても折り合いがつかない時は、断ることも問題ありません。
しかし、原稿料で生計を立てている方が簡単に断ってしまうと、仕事がなくなってしまう恐れがあります。つまり、Webライターはご依頼いただいた仕事は基本的に請けるため、結果的にパンク状態になってしまうのです。
つらく感じることもありますが、仕事が途絶えないのはWebライターにとってありがたい話です。
③低単価で疲弊する
Webライターを活動して間もない頃は、1文字1円未満で執筆する方も多いでしょう。この時期に、低単価で記事を執筆し続けることに疲弊する方も多くいます。
1文字0.1円として、3,000文字を執筆しても、報酬は300円です。仮に3,000文字を3時間で書き上げたとすると、時給はなんと100円。低単価で記事を書いていると「頑張って記事を書いても、結局これだけしかお金をもらえないのか」と、つらく感じてしまいます。
一方で、Webライター初期でスキルがあまり身についていない時期は、請ける仕事が低単価になってしまうのは仕方のないことでもあります。
特に、筆者のような未経験でライターになる方は、誰しも低単価で記事を書いていた時期があるものです。つらいと感じるのは当然ですが、スキルアップして単価を上げられるように、根気強く続けることが大切です。
筆者もWebライターを始めて間もない頃は、1文字0.1円で書いていた時期がありました。つらいと感じることもありましたが、それでも歯を食いしばって記事を書き続けていたのを覚えています。
④孤独を感じる
Webライターは孤独な職業です。もちろん記事制作はクライアントとチームプレーで進めるものですが、記事は1人で書きます。特にフリーライターは、1人でデスクに向かう時間が1日の大半を占めるため、孤独感に苛まれてつらいと感じます。
クライアントと直接会って、仕事の話をすることも稀です。クライアントとはチャットやWeb会議でやり取りするため、面と向かって人と話す機会も多くありません。
特に、人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めるのが好きな方にとって、Webライターの孤独感は耐えられるものではないでしょう。
孤独に耐えられるかどうかは、もはや向き・不向きの問題です。孤独が苦手な方が、後天的に孤独に耐えられるようにはなりません。筆者は1人行動が好きな人間なのでWebライターは性に合っていますが、それでもたまに孤独感を覚えることはあります。
⑤書きたいのに書けない
記事を書こうと思っていざパソコンの前に座ったのに、書きたくても書けない時があります。納期が迫っていて早く記事を書かないといけないのに、書けなくてつらい思いをしてしまうのです。
怖いことに、文書を書くのが好きな方でも、書きたいことを書けない問題にぶつかります。「書きたいことを書けない」を分解してみると、「頭に思い浮かんでいるのに言語化できない」「書きたい内容が思い浮かばない」などが原因で、ライターなのに書けないことで失意に陥ってしまいます。
ただ、高度なクリエイティビティが求められる小説と異なり、論理性が求められるSEO記事において、書けない原因は明確です。SEO記事で書けない原因と対処法は以下で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
⑥自分の書きたいことを書けない
(筆者はそう感じないのですが)Webライターの仕事が「自分の書きたいことが書けない」とつらく感じる方がいます。
SEO記事ではクライアントが伝えたい内容を書くため、自分が思っていないことでも書く必要があります。「自己表現したい」「自分の考えを多くの人に理解してほしい」と思ってWebライターを始めたのに「自分の書きたいことを書けない…」と感じるようですね。
クライアントの売上を伸ばすため、Webライターが代わりになって記事を書いています。クライアントのメディアは、自分の主義主張を伝える場所ではありません。「Webライターは、自分の書きたいことを書けない」はズレた話です。
詳しくは後述しますが、自分の書きたいことを書きたい方には、電子書籍やブログなどの方法があります。
⑦クライアントからのフィードバックに落ち込む
ライターは記事を納品したあと、クライアントからフィードバックを受け、その内容をもとに修正することがあります。自信をもって納品した記事に「意味がわからない」「わかりにくい」などのフィードバックを頂くと、ライターのプライドが傷つけられたようで、つらいと感じます。
もちろん、これは意味が通じにくい記事を出しているライターが悪い話です。つらいとは思いつつ「次からはわかりやすい記事を書こう!」という気持ちも生まれます。
中には、内容以前に、粗暴な口調でフィードバックを入れるクライアントもいます。体感ですが、低単価で発注するクライアントほど、口調は悪い印象です。こういったクライアントとやり取りしていると疲弊するので、受注はお断りするほうが無難です。
⑧収入が安定しない
Webライターの案件は突然終了します。クライアントにとって、事務所の家賃やシステム代などと異なり、SEOの記事制作は必ず支払うべき費用ではありません。SEO記事は広告として予算を割く企業が多いので、業績が落ち込めば、広告的側面の強いSEO記事への優先順位は低くなります。
毎月の大きな収入源であった案件が、来月にはなくなってしまうこともざら。常に一定の収入がある会社員とは異なり、突如案件が終了することによって、特にフリーライターは収入が安定せず、つらい思いをしてしまうものです。
1人で暮らしている方なら多少収入が安定しなくてもうまくやり取りできますが、結婚している方は配偶者や子どもの生活がかかっているため、収入が安定しないことで不安を感じます。会社員からフリーライターになっても、十分な収入を安定して得られず、結果会社員に戻るという話もよく聞きます。
ライターがつらいと感じた時に乗り越える4つの方法
Webライターがつらいと感じた時でも、くよくよとしたままではいけません。プロのWebライターである以上、感情に左右されず、常にクライアントへ最高の記事を納品する義務があります。
そこで、ライター5年目の筆者が、つらいと感じた時の乗り越え方を4つ紹介します。
高単価で仕事を請けられるスキルを身につける
結局ここに集約されるとは思いますが、高単価で仕事を請けられるスキルを身につけることで、大半のつらさは軽減されます。
高単価な案件を受注できるようになれば、低単価で消耗することはありません。書く本数も減るため、スケジュールに余裕が生まれるでしょう。
さらに、高単価で仕事を請けられるスキルを身につければ、クライアントを選べるようにもなります。相性の悪いクライアントに遭遇したとしても、お断りして、別のクライアントと契約すればよいのです。
筆者が受注単価を上げるために、これまでやってきたスキルアップのための行動を次に紹介します。
- 特定の分野に詳しくなる
- YMYLに関係する分野に詳しくなる(金融や健康、医療などがYMYLに該当)
- SEOについて勉強して詳しくなる
- WordPressで入稿できるようになる
- キーワードの選定から提案できるようになる
- クライアントに対して受け身ではなく、必要に応じてこちらから提案してみる
- 記名記事を増やしてクライアントからの信頼を高める
- 高単価な案件へ積極的に営業する
上記いろいろと紹介しましたが、1つ大切なのは「試行錯誤をしながら、ライターとして常に成長すること」です。
ただ漫然と記事を書き続けるのではなく、書籍やセミナーから情報を得て、スキルアップを図ることが大切です。試行錯誤で得られた能力をクライアントへ提供できれば、自ずと単価は上がっていきます。
また、単純な話ですが、高単価の案件へ営業することも重要です。高単価の案件を請けられるだけのスキルがあるのに、まったく営業せず、低単価な案件を続けているWebライターもいます。このような方は、高単価な案件を請けられるだけのスキルがあるので、営業すればすぐに単価はアップします。
環境を変える
Webライターは家で1日中引きこもりがちですが、自宅は気分が落ち込みやすい環境です。「つらいな…」と感じた時は、カフェなどへ環境を変えるのがおすすめです。
たまにカフェで仕事をするだけでも、気分転換になり、それまでのつらさや鬱憤などがある程度晴れます。仕事をせずに、カフェでコーヒーを飲みながら甘い物を食べるのもおすすめです。
カフェで仕事をするとお金がかかるという方は、外で散歩をしてみてください。日光を浴びながら軽く体を動かすだけで、かなりストレスが軽減されます。
たしかに、環境を変えるだけで、根本の問題解決にはなりません。それでも、気分転換をすれば、冷静な判断ができるようになり、問題解決へ1歩近づきます。
自宅が仕事場になっている筆者の経験上、気分が優れない時に、自宅で仕事を続けるのは悪手。つらいと感じた時は、1度家の外に出てから、あらためて問題点を考えなおすようにしましょう。
筆者は、自宅から徒歩10分圏内にスタバがあります。気分が優れない時や眠たい時などに、スタバへ行って仕事をするようにしています。
ブログや電子書籍出版を始める
自分の書きたいことを書きたいWebライターは、ブログや電子書籍出版を始めるのがおすすめ。自分でお金を出して書くメディアなので、自分の書きたい内容を書くことができます。
特に、ブログはWebライターにかなりおすすめ。ブログを運営することで、SEOを自分で実践でき、そこで得られた知見をクライアントのメディアに活かせます。そうすれば必然的に単価も上がっていくので、Webライターとして活動するのであれば、ブログやアフィリエイトサイトなども自分で運営しておくのがおすすめです。
筆者も、このメディアを使って自分の伝えたいことを書いています。もちろん書きたいことを書けますが、自己表現する難しさも感じます。
SNSやオンラインサロンを活用して人脈を増やす
SNSの普及によって、ネット上で容易に人間関係を作ることができます。現代は便利な時代で、SNSを通じて容易に人と会えるため、孤独感を解消するのは容易です。
X(旧:Twitter)やInstagramなどで自分の仕事の気づきや価値観などを発信し続けていれば、自分の考えに共感してもらえる相手と巡り会えます。
また、SNS以外だとオンラインサロンもおすすめ。フリーランスが加入できるオンラインサロンも多く、定期的にオフラインイベントを開催しているので、同じライターの方とも出会えます。ほかのライターと出会うことで刺激を得ることができ、より仕事にも気合いが入るようになりますよ。
筆者も過去、とあるオンラインサロン(退会済)で、オフラインイベントに参加するために北海道から東京へ行ったことがあります。家でくすぶっていた当時、刺激を得られたのはよい経験でした。
対策を講じてもつらいままならWebライターを諦めるのも1つの手
どれだけ必死に対策を講じてもつらいままであれば、Webライターを諦めるのも1つの手です。職業には向き・不向きがあり、どれだけ努力しても、性格や価値観の影響でライターが合わないと感じる方もいます。これは仕方ありません。
次のような方は、Webライターに向いていないかもしれません。
- どれだけ訓練を積んでも書くのが苦痛
- 自分1人で仕事をするのが苦痛
- 安定しない収入に不安を感じる
いずれにせよ、向き・不向きはやってからわかるもの。Webライターという職業が気になっている方は、まず始めてみるのがおすすめです。
ただ、いきなり正社員を辞めてフリーライターになるのはおすすめしません。リスクが高すぎます。まずは副業で始めてみて、十分軌道に乗って「独立しても大丈夫」と感じた時に、フリーランスに転身するようにしましょう。
まとめ:ライターがつらいと感じた時は対策を講じよう
この記事では、4年以上ライターとして活動している筆者の実体験をもとに、Webライターがつらいと感じる時と、その乗り越え方を紹介しました。
Webライターをしていると、仕事を詰め込みすぎた時や、1人で仕事をしていて孤独感を覚える時に、つらいと感じます。ただ、つらいという感情にも対処法があります。高単価で案件を請けられるためのスキルを身につけたり、環境を変えたりすることで、つらさは軽減可能です。
日々の仕事でつらいと感じているWebライターの方は、ぜひこの記事を参考にして、つらさを軽減してくださいね。
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